3日目。セミナー最終日も…雨。ただでさえ緊張することが目に見えてるのに、お天気くらい味方してくれてもいいんじゃないの!
…とブツクサ言ってても天候は一向に改善の兆しなし。本来の予定では午前中ハンドリング講習があって、午後コンペになる筈だったのに、雨のため午前中からコンペが始まった。もう1回講習受けたかったな〜。
朝、受付のホワイトボードにクラス別に、ジャッジ名・コンペ参加メンバー・開始時間・リンクの番号が張り出してあった。ウッキーのクラスは9人。第2リンク。ジャッジは黒木プロハンドラー。講習の時もそうだったけど、シェルティーは台の上の触診練習の時は小型犬チームに入れられ、走りの時は大型犬チームに入れられた。何かどっちつかずな根無し草的な感覚がして面白かった。そういうの「楽しい♪」って思うトコ、自分がB型だなと思う(笑)。
さて朝食。勿論、ウッキーは食欲がある筈がない!食べ物を口に持っていっても「ウエッ」って感じ。あ〜あ、緊張始まっちゃってるよ…
いち早く、Kハンドラーさんに「ウッキーさん全然食べてないじゃん。もう緊張しちゃってるの?早いよ」と発見されてしまった。ちっ!
ウ「上手くやろうとか思うから緊張するんですよね〜」
K「あ、でも俺もそうだよ。未だに緊張もするし」
へぇぇぇ〜そうなんだ。ベテラン(と言うと、いつもKハンドラーさんにもビッケさんにも怒られるが)でもある部分同じ、と聞いてちょっと安心した。
雨の勢いが衰えぬまま、開始時間が近づいてきた。テントでフレアのグルーミングをする。でも緊張と時間的に切羽詰った感で手元が震えるし、「心ここにあらず」のグルーミング。見かねたKハンドラーさんが、
「ここ少し(毛を)落とした方がいいよ。片側やってあげるからこっちは自分でやって」
…え?は?あ、お願いします。やって頂いた足を見習って反対側も毛を落とす。うう〜ん、よく分かんない。これでいいの?何か違う…ま、いいや。ごめんね、フレア〜(汗)。
ああっ!もう時間じゃん。フレアをタオルに巻いて、傘をさし濡れない様に待機テントに向かう。小走り…でも、もうフラフラ…。
(これじゃあ、フレアに緊張が伝わっちゃう。せっかくこの3日間一緒に頑張ったんだから、楽しく終えたい。そうよ!習った事を、出きるだけやってみればいいじゃん!)
テントの下、大型犬とクラスメイトに囲まれて出番を待つ。皆、練習の時と違って口数が少ない。緊張するのは一緒だね!一人ちょっと深呼吸する。少し落ち着いた。
スチュアード「クラスBの方、次ですよ!」
全員がピリッとして緊張が高まる。さあ〜いよいよだよ!フレア。
GOサインが出てウッキーの前のアイリッシュセッターが走り出す。ウッキー&フレアも続く。まずはROUND。そして立ったままでステイ。ジャッジが来る。ジャッジングの邪魔にならない様、審査員の動きに注視していないといけない。その間、自分の犬は綺麗なステイ・ポーズを崩してはいけない。
ROUNDはまあまあ。フレアはよく走ってくれてる。でもウッキーの緊張が伝わって、練習の時より心なしか落ち着きがない。すぐ「抱っこ」をせがんでくる。「ダメダメ、ステイ!」前足を下ろさせるけど、多分ウッキーがいつもと違うんだね。
触診が始まる。大型犬はそのままで、一緒に出ていた3頭のMシュナウザーとウッキー&フレアペアは台の上での触診となる。
3頭のMシュナが終わり、台の上にフレアを載せる。「落ち着いて!」と心の中で繰り返すものの、何だか上手くできない。準備ができたらジャッジに触診をお願いして、ジャッジの動きに呼応してハンドラーも動く。一応やってみたものの、自分的には何か中途半端な感じ。この辺シッカリ動かないとアピールできないね。
フレアを降ろし、UP/DOWN。フレアの目を見る。
ウ(行くよ?いい?)
ユックリ踏み出す。フレアがついて来る。少しずつ速度を上げる。うん!良い走り。向こうまで行ってターンする。フレアの動きを見ながら無理なくターンが出きる様に回してやる。綺麗。いいよ〜フレア!一旦止まり、ジャッジの位置を確認して、真っ直ぐのラインを意識して折り返す。
ジャッジの前でステイ。練習の時、原田先生の前に真横にフレアをステイさせたら笑われた。
「この仔の弱点は横向きなのに、何でわざわざ見せるの?」
そっかー!頭、悪〜。こういう1個1個、ちゃんと頭使って丁寧に戦略練らなくちゃいけないんだ。
そんな事を思い出しながら、フレアをジャッジに対面してステイさせる。そして最後のROUND。
フレアの調子に合わせて少しずつ速度を上げる。フレアが見ている。楽しいね。緊張しててごめんね。今日は何だか変だと思ってる?でもとっても楽しいよ!この3日間、付き合ってくれてアリガトね!
そして最後に皆が一列に並んでジャッジの判定に息をこらす。
1席 ウッキーのお隣のアイリッシュセッター&男性ハンドラーが選ばれた。
2席 列の頭に3頭並んでた内の1頭のMシュナウザー&女性ハンドラー
ああ〜今回もまたダメかな?…と思った瞬間。ジャッジがウッキーを指差す。
3席 ウッキーとフレアペアーーーーーーッ!!
やったーっ!入賞したよ?黄色い(=3席色)リボンじゃなくて、初のロゼットを貰った。わーいわーいわーーーーーい!!やったね、フレア。賞、貰ったよ?良かったね〜♪
4席にウッキーの後ろだったボルゾイ&女性ハンドラーが入り、審査終了〜。4席までは入賞者としてお立ち台写真を撮る。おお〜!初のお立ち台撮影。
お立ち台が設置されたテントへ移動する前。ビッケさんが「眉間に皺」を寄せて待っていた。あり?Kハンドラーさんも近づいてきた。
「お疲れ!おめでとう」…その後…
「ブラシ使いすぎ」「ジャッジ見てない」「ベイトの使い方が変!」2人して云々かんぬん。1,2.3・・・沢山っ!のウッキーなんだから、もちょっとユックリ、まだまだ新人なんだから、もちょっと優しくご指導お願いしますぅーっ(泣)!
先輩方のありがたいお言葉に動揺(爆)しつつも、お立ち台の順番がまわってきた。
おお〜初めて。いつも写真で見たハンドラー・ポーズってのやってみよ♪で、カメラ見て…
カメラマンさん(女性)「こっち見ないで犬見て!」
あ…これって前に失敗したっけ。視線は「犬」。パシャッ☆
雨で髪の毛デロデロの初お立ち台写真。見たい様な見たくない様な・・・。
でも無事、終わりました。これで合宿、終了です!
午後はベテランさん達のコンペを見学。挟んだ昼食で、プロハンドラーの方々と席が一緒になった。その中で飯高プロハンドラーさんの言葉が心に残った。
「自分の今持ってる力、全部出し切ればそれで合格だよ。席次はついてくるものだから」
そうですね。それなら午前中、ウッキーは持てる力、全てを出し切りました。2日間教えて頂いた事をなるべく実行してみました。だからもう、それで充分なんだと思います。合格っ!です。
いろいろな意味で、凄く凄〜く想い出深いG7のセミナーでした!これを読んで、参加してみたくなった方、来年もありますので是非どうぞっ!!
↑ こんな雰囲気でコンペが行われます。皆さんビシッと決まってますね〜!
テント設営後、受付が始まった。入口を入ってすぐにホワイト・ボードにクラス別のメンバー表が貼ってあった。クラスは以下の様に分かれています。
ジュニアA JKCジュニアハンドラー未登録者
ジュニアB JKCジュニアハンドラー登録者・入賞未経験者
ジュニアC JKCジュニアハンドラー登録者・入賞経験者
一般A 初心者1:リードの持ち方から指導の必要な方
一般B 初心者2:一応スタック、歩様の出来る方
一般C 初心者3:一通りの事は出来るが、なかなかショーで良い成績が取れない方
一般D 競技会での入賞の為の技術をつけたい方
一般E 過去のサマーセミナーでの1席以上の入賞者
S(スペシャル) 高いレベルを求める方
今回ウッキーは一般Bクラス。ビッケさんは一般Dクラス。KハンドラーさんはさすがのS!ウッキーの先生は原田さんというハンドラーさん。うう〜ん、どんな人でしょう?
セミナーは2部構成の講演会(1部は協賛の会社の方がフードとコートのケアについて。2部はプロハンドラーによる犬の骨格やパピートレーニングなどの講演)と各クラスに分かれての練習、そして最終日はコンペで成果を競う。これは任意だけど、ウッキーは何を血迷ったのかエントリーしてある…(汗)。
練習に入る前にクラス別のミーティングがあった。原田プロハンドラーは目が穏やかでとっても柔らかい雰囲気の方。開口一番、
「皆さんはここに何を勉強しに来たの?」という質問。皆、一様にし〜ん。するとすかさず、
「質問がないってことは、もう帰ってもいいってことだよ(笑)」
皆、一斉に苦笑い。端から徐々に質問の手があがる。ウッキーも、
ウ「ショーの最中UP/DOWNでいきなりパニックになって、金ちゃん走りになってしまった(=岐阜部会展)。そんな時どうしたら良いか?」
と聞いてみた。皆、一通り質問してみると、内容はウッキーも習いたかった事ばかり。ただ、ウッキーの質問はアニーとの出来事で、今回のペアはフレアちゃん。その辺ミーティングの後、原田先生に話しておいた。すると、
「いろんな犬を引くということは勉強になる。一つでも引き出しを増やすことが大事だからね」
だってーっ!感涙。このクラスにして良かった〜♪
そして雨の中、原田teamはスタッキングからハンドリング、ハンドラー自身の歩きなど、雨が蒸発しそうなほど熱心に、どのクラスより遅くまでグランドで練習を重ねたのでした!
このセミナーでハンドリングについていろいろ勉強できた事、それも大収穫だったけれど、何より先生になってくださった原田プロハンドラーの犬に対する考え方や扱いに感銘を受けた。
それこそ「壊れ物」を扱う様に大切に大切に触る。絶対に無理強いしない。犬が自ら喜んで走ってくれる様、細心の注意を払う。そして、
「自分がメチャクチャ格好悪くても、それでもし犬が生きるなら、それは最高のハンドリングだ」
もう、ウッキー超〜感動しました。それから、
「どんなにハンドリングが上手くても、暑い日差しに中に犬をそのまま立たせているハンドラーは認めない。日陰がないなら自分の影に入れる」
ともおっしゃった。泣くよ?私。
ハンドリングとは?犬とハンドラーとの関係は?自分の目指すハンドリングは?今回そんな思いに明確な目標ができた気がした。そして犬の大好きな人達が集まるこのセミナーで、沢山のお友達ができたことも収穫でした。
>メルママさん
皆様へのお知らせを、どうもありがとうございました!!
ボヤッキーの新しいPCで何とか更新できそうです。
でもこのPC、打ちにくいは、文字が小さくて見にくいは(老眼じゃないですよ!)
で、全然慣れません。
早く元のPCが復活しないかな〜?
ウッキーさんより皆様へ
ただ今PCが不調でHPを更新できません。
修理可能か見て頂いているので
少しお待ち下さい。
やってくれたよ、アニーちゃん。楽しみにしていたG7のハンドリング&グル〜ミングセミナー。なのに、なのに、何故こんなに直前になってヒートがきちゃうの?
もちろんそれを見越して、Kハンドラーさんからピンチヒッターのフレアちゃんをお借りしていたわよ。でもさ、何もこんなにギリギリまで引っ張らなくても…もしかしたらアニーで参加できるかも!ってスッカリ期待しちゃってたわよ(涙)。
そんな訳で、せっかくハンドリングを習えるのに、ペアのアニーはお休みすることになり、ウッキーはフレアちゃんと富士吉田の研修所に向かったのでした。しかも、雨…ウッキー晴女じゃなかったっけ?ペアを組むと必ず雨、しかも大雨・雷雨になるメルママも今回は一緒じゃないのに…。
(あ、ちなみに雷雨でメルママと一緒の大会は、皆が良い成績が残せるというおめでたいジンクスもあります♪)
今回、神奈川南チームからセミナーに参加するのは、Kハンドラーさんとビッケさんのキャリア組。なんと!G7セミナー初参加だそうです。
研修所は杉の林の中、広い芝生のグランドの向こうに建っていた。とても気持ちよい所です。あ〜あ、雨じゃなければもっと良いのにぃ。
これから3日間、この研修所でハンドラーの世界で「カリスマ」と呼ばれる先生方にみ〜っちりハンドリングを習います。ボヤッキーは3日間お留守番。浮気したら?大丈夫。そこは抜かりなく「変な女が出入りしたら教えて」と各地に刺客を放ってあります(爆)。持つべきものは女友達。男性諸君!浮気はできないよーっ!!到着してすぐに、テントを設営。3日間、ここが犬と自分達の待機所になります。今回、ウッキーもマイ・テントを持参してるぞ〜!!
…あ!ブルーシート(=地面に敷く)忘れた。ボヤッキーに言われたのに、テントの付属品、かやみたいなの(=雨の日は水が吹き込まない)も持ってこなかった。あ、釘打つ(=テントが飛ばない様に)のに、トンカチがない…。
あれやこれや、必要な物を持参せず、全てKハンドラーさん&ビッケさんにオンブに抱っこ。設営中も、
ビ「あ!ウッキーさん。そこはまだ。ちょっとココ持ってて」
ウ「はいはい。あれ?動かない」
ビ「そこのボタンみたいなの押した?」
ウ「あ…」
すいません、使えなくて。何か「無駄に」歳とってる感じ(涙)。ここで既に痛感!
長野インターに続き、一人いち早く「行きます!」宣言したものの、やっぱりウッキーは何も分かっていなかった。Kハンドラーさんとビッケさんが一緒で良かった〜(泣)。
ビッケさんいわく「ウッキーさんは何かに参加する起爆剤だよ。そういう役目もいいんじゃない?」
ふ・く・ざ・つ…。