本部から「リンクに新しいテントを設営しているのでスタートが少し遅れる」と放送が入った。1G(シェルティーなど牧羊犬)が行われるリンクでは、5G( 柴、秋田など日本犬、ポメラニアン、シベリアンハスキー、他.)6G( ビーグル、ダルメシアン、ハウンド、他)7G( ポインター、セター各種 )が先に審査を開始するため、出番は当分先になりそう。
既にグルーミングを終え、スタンバっているアニーを一旦クレートに戻し休憩させる。木曜に練習したお蔭で、デビューの時よりテキパキお化粧できた。出来はまあまあだけどね(苦笑)。やっぱり劇的に変わらないのは、ウッキーの腕のなさなんだろうな〜。
緊張感の高まるウッキー。寒さでなのか緊張でなのか、震えが止まらない。体中で貧乏ゆすりをする…とピルルル♪携帯の音。出るとKハンドラーさん。
「もうこんな雨だから、アニーと遊んでやって。楽しむこと!」
アドバイスありがとうございます。楽しむこと、ね。フムフム…うぅ〜さ、寒い。楽しむのも、こんなお天気じゃなかなか難しいっすね。
09:30am過ぎに「そろそろ?」って雰囲気になってきたので、アニーをクレートから出し、体をタオルで巻く。傘をさし、濡れない様に気をつけながら1番リンクへ向かう。お犬様サマの扱い(笑)。いいなぁ〜アニー。お姫様だね♪
リンク周辺のテントには、既に出番を待つシェルティーが数頭待機していた。こんな雨なのに、ちゃんとカラーが立っててお化粧もバッチリ☆さすが。ハンドラーも皆、どこかのショーで見覚えのある方々ばかり。早速メルママさんとビッケさんが話しかけ、
「おはようございます〜。ひどい雨ですね〜」
「皆、バカですね〜(一同、大爆笑)」
という会話が交わされる。そしてスタート…
今回はあまりにひどい雨のため、触診とUP/DOWNはテントの下で行われる。牡が始まったので、審査がどう進むのかシッカリ見なくちゃ。フムフム、ROUNDはテントから出て走るのね。こんな豪雨でもROUNDやるんだ〜。
そしてジュニア・牝。一瞬あれ?リードで右手で持つんだっけ?左手?と迷う。この時、既に予兆が…。
アニーの出番は2番目。1番目の牝が台から降りると同時に、アニーを台の上に乗せる。足をそろえて〜…と思っていたら、アッと言う間に審査員が戻ってきた!や、ヤバイッ!慌てて首下を持つけど、アニーが嫌がってウニウニ動いてしまう。足もバラバラ…。
あちゃ、審査員さん自ら、後ろ足を直してくれちゃって…あ〜あ。触診。アニーは審査員さんに触られるのをちょっと「嫌々」。ダメ、ダメ動いちゃ(汗)。なんとか終了〜。
気を取り直してUP/DOWN。行くよ〜?…って、アニーまた準備できてないし〜。ああーっ!またやっちゃった(涙)。慌てて「アニー、行くよ」って声を掛けるも、何かダラダラな感じでの走り始め。
折り返しをする時、緊張感からかアニーがブルブルッと体を震わせた。でもウッキーったら、そのまま走らせちゃった。審査員さんの前に戻る時、一瞬どこで止まったら良いのか分からなくなった。前の人、どこでステイさせてたっけ?覚えてない…出た!瞬間・記憶喪失。
「あんた、見てたジャン!牡も前の人も。覚えてないの?」自問しても記憶に残っていない。頭、悪い〜(泣)。
最後のROUNDも気付けば前の人が走り出していて、慌てて後を追いかける。ここでKハンドラーさんの「元気に走って!」の言葉を思い出し、頑張って走る。ここではアニーもよく走ってくれた(…と思う)。
…でも、そんなハンドリングじゃあ、やっぱり…またもや惨敗…。
自分に悔しくて、ガックリ肩を落としてトボトボ帰る。目の前にメルママさんとビッケさんが怖いお顔で仁王立ち。うう〜凄くいろんな事言いたそう…。
「ウッキーさん、スタッキングもっと早く準備しなくちゃ!」(すいません)
「アニーちゃんの動き見てた?」(見てませんでした)
「ベートとねずみ、使った?」(使ってません…)
「UP/DOWN短すぎる!あれじゃ走りが全然見せられない」(はい…)
「折り返しの時、アニーちゃんブルブルしちゃったでしょう?そのまま走っちゃダメ!やり直さなくちゃ」(そうですね…)
「触診の時、手が逆。犬が動いちゃうでしょ?」(動きまくりでした)
「こうっ!はい、やってみて!」(こう?知らなかった)
「そして審査員の動きを見ながら、こう動くっ!」(は!前にKハンドラーさんに聞いたかも・・・スッカリ忘れてた)etcetc
はぅぅぅ…とても、とても勉強になります!厳しいお言葉、ありがとうございましたっ!!ショーに出て覚えるって本当だな。今回こんな豪雨だったけど、収穫はたくさんありました。教えて頂いたことを次で生かせるといいけど…。
頭、悪いのか?本番になると頭の中が真っ白になっちゃうの。もともと、1,2,3・・・沢山!の人だからね、ウッキーは。またもや、皆さんへの感謝を、ハンドリングでお返しできずすみません。
この悔しさを次でばくはーっつ!!…させたい(急に弱気)。
前日の天気予報から「明日は大雨」と言っていた。でもウッキーは自称「晴れ女」なので、降っても絶対に小雨!と信じて早く寝た。明日は「横浜ロングライフ愛犬クラブ展in本牧」。本牧は昔から大好きな土地。だからきっと良い方向に転じるさ〜!ポジティヴ・シンキングゥ〜♪
翌日…バラバラバラという雨の音。やっぱり雨…しかもかなり大雨っぽい。今日は強力な助っ人、神奈川南チームのメルママさん&ビッケさんが応援に来てくれるし、こんな雨なんてどぉ〜ってことないさ〜!
大きなテントをお借りするため、ビッケさんのお宅経由で本牧へ向かう。先日自宅駐車場で設営練習したウッキー・テントだと、こんな風雨じゃ、吹き込みまくりで全然役に立たないもんね。
高速では対向車が飛ばした水しぶきが、まるで津波の様…風雨も強まり、どんどん嵐みたいになるんですけど〜?だ、大丈夫かなぁ?
ビッケさん「今朝の天気予報では09:00am頃一番ひどいんだって」
…って、スタートの時間ピッタシ!ええ〜?小雨は〜?晴れ間は〜?…なさそうですね。ウッキーの淡い期待、ここで完全に打ち砕かれる。
本牧には06:00am過ぎに着いたものの、既にかなりの車が来ていた。こんな雨なのに皆、凄いね〜。気合だね〜。誘導された場所はリンクからかなり離れた場所。そして地面は既に洪水状態…。気を取り直して、テント設営。カッパに身を包んだビッケさん。
ビッケさん「雨の日はこれよぉ〜」
カッパか〜。100円ショップに行った時、買っておけば良かった。でも買ったら完全に雨予報を認めたことになる気がして…でも買わなくても雨だったじゃん!後悔先に立たず…雨の日のドッグショーにカッパは必需品ですっ!!
背の高いビッケさんは難なく伸ばしたテントにも手が届くが、チビッコ・ウッキーは背伸びしながら「うう〜ん」…と、届かない。4隅の内3箇所=ビッケさん、1箇所=ウッキーみたいなペースでテントを建てていく。全然役に立ってないし〜(苦笑)。
何とか形になった…と思ったら凄い風ーっ!いきなり建てたテントがひっくり返って飛びそうになる。ビッケさんがウッキーの車にテントの2隅を紐でくくりつけた。それでも風が吹く度、片側が持ち上がりそうになるのを手で押さえた。
こんな天気でもやるのね、ドッグショーって。萎える気持ちを奮い立たせつつ、初の受付に向かうウッキー。何故「初」か?今まではKハンドラーさんがやってくださっていたからデス。何から何まで、皆様にお世話になってばかりのウッキーです。
この場を借りて…いつもお世話になっている皆々様。本当に感謝しております。このご恩はハンドリングの上達で返したい!と思ってはいるのですが…これがなかなか(笑)。
次回!ボロボロ・ハンドリングへ続く。